独学で資産運用を実践中の、あとう(@ato_ganai)です。
現在、保有している投資信託はインデックスとアクティブの2種類です。
(種類) | (保有ファンド名称) |
---|---|
インデックス | ・楽天全米株式インデックスファンド ・eMAXIS Slim先進国株式インデックス |
アクティブ | ・ひふみプラス ・ひふみ年金 |
専門家の投資哲学などは99%信用しませんが、その中でも読んでよかった1冊は『お金は寝かせて増やしなさい』です。
投資信託をはじめる前や初期段階におすすめの内容です。
- 投資信託に興味がある人(初心者向き)
- 現在の投資方針に迷っている人
- インデックス投資について学びたい人
マンガの場面も含まれているのでスラスラと読みやすい内容です。
もっと早くこの本が出版されていれば、運用方針はインデックス寄りになっていました。
目次から気になる箇所にジャンプも可能ですのでお気軽にご覧ください。
もう少し詳しくブログで解説していきます。
『お金は寝かせて増やしなさい』水瀬ケンイチ氏とは?
著者の水瀬ケンイチ氏は、インデックス投資を実践している個人投資家です。
金融のプロではありませんが、インデックス投資という言葉が広まる前から個人ブログ『梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)』で発信してる人物です。
実績のあるベテラン投資家
ちなみにランダムウォーカーとは著書(水瀬氏)の愛読書である『ウォール街のランダム・ウォーカー株式投資の不滅の真理』が由来です。
愛読書のほうは海外インデックス投資の教科書ですが、正直言うと値段が高いです。
なので、海外の原著を読みたい人は図書館のほうが良いとおもいますw
インデックス投資とはスタンダードな投資法
日本の公的年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の主な投資スタイルもインデックス投資です。
2019年は運用資金の約70%をインデックスに振り分けています。
インデックス運用とアクティブ運用のざっくりとした違いを下記にまとめました。
(※本書ではくわしく解説されています)
【主な違い】
- インデックス運用・・・平均的な指数を求めて運用するスタイル
(低リスク・低リターン) - アクティブ運用・・・平均以上を目指して運用するスタイル
(中~高リスク・中~高リターン)
読み進めていくと『インデックス運用のほうが良いかも』と多くの人が思う内容ですが、お好きな投資スタイルでいいと思います。
わたし自身は読む前から投資をはじめていました。
現在保有している投資信託『ひふみプラス』はアクティブ運用に該当します。
誤解ないように言いますと、アクティブ運用が悪いというわけではありません。
現在保有していますがプラスの状態です。
今後はタイミングを見極めつつ、インデックス運用をメインにするつもりです。
- 投資は自己責任でお願いいたしますm(__)m
内容『お金は寝かせて増やしなさい』(まとめ)
『お金は寝かせて増やしなさい』の内容はおもに6つにわかれています。
投資初心者にむけて書かれた内容なので、章を順番にたどることがそのまま勉強につながります。
①金融のド素人でもプロと互角に戦える「インデックス投資」
この章では投資信託の説明や「インデックス投資」について解説されています。
投資信託のデメリットにも言及してあり、中立性もあります。
アクティブがインデックス(≒市場平均)に勝てない理由はとくに勉強になります
②寝かせて増やすインデックス投資の実践法
投資をはじめる大前提として、生活資金のふりわけが書かれています。
また著者の体験談が色濃い部分です。
- 分散投資
- リスク許容度など
体験談ベースなので、これから資産運用を検討中の人にとって身近に感じられる部分です。
③おすすめの金融機関&口座開設の手順時になるNISAとiDECO
株式投資初心者にむけてNISA(ニーサ)やiDECO(イデコ)の説明がされています
- おすすめな投資信託
- 信託報酬について
信託報酬についてはネットで最新の手数料を確認しましょう。
口座開設前に証券会社のホームページで簡単にわかります。
iDeCoについては、本を読む前から会社(1社目)でつみたて運用してました。
あくまで、自分の体験談ですのでご興味ある方だけリンクよりご覧ください。
④始めるのはカンタンだけど続けるのは意外と難しい
投資をつづける極意が著者の視点で書かれています。
- 日々の価格で一喜一憂しない
- NISAやiDeCoの制度活用など
長期投資の魅力が語られている部分です。
⑤涙と苦労のインデックス投資家15年実践記
この章は著者の汗と辛抱と涙?の歴史が書かれています。
2004年~2013年の記録がグラフと共に書かれています。
リーマンショックの影響など、初心者だけでなく現役の投資家のかたにとっても、貴重な資料だと思います。
当時から水瀬ケンイチ氏はブログもやってました。
マネした投資家からの非難まで受けてしまったそうです。
あきらかに怒りの矛先が間違ってますね(投資はもちろん自己責任です)
大暴落時の心境などもつづられていて、とても参考になります。
⑥インデックス投資の終わらせ方
この章は、とても大事な部分です。
個人投資家の出口、つまり「売却タイミングの話」が載っています。
正解はありませんが、ライフプランにもとづいたシミュレーションが勉強になります。
資産運用本の多くは、実践方法のみ書かれています。
水瀬ケンイチ氏のように、最後の終わらせ方まで言及している本は少ないです。
- インデックス投資についての情報が網羅されている一冊
- 著者の実体験にもとづくため個人投資家の心理まで学べる本
- 過去の大暴落もふくめたインデックス投資の効果を疑似体験できる
【感想】『お金は寝かせて増やしなさい』は実践の理想形
プロにも対抗できる投資信託の王道は以下です。
【インデックス運用】×【信託手数料が低い】×【長期投資】
良い悪いは各自の価値観によりますが、資産運用をはじめると感情が判断の邪魔をします。
インデックス投資なら感情に左右されずにコツコツと継続しやすいのが特徴です。
『お金は寝かせて増やしなさい』は投資信託のイロハを個人の体験談から学べる良著でした。
本で勉強しながらコツコツ資産運用を継続していきましょう。
株主優待など個別株に興味ある人は、株主優待で有名な桐谷さんの著書『定年後も安心! 桐谷さんの株主優待生活』もおすすめです。
感想などは別記事でまとめています。
最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m