【芥川賞のおすすめ本】最新順にまとめてレビュー(個人ブログ)

芥川賞のおすすめ本の紹介画像

読書の王道スタイルは外せない、あとう(@ato_ganai)です。

純文学の最高峰である芥川賞。

受賞作品すべてではありませんが、今回は新しい年代順に並べてみました。

個人書評ですので気軽にお読みくださいませ。

なお、お忙しいかたは目次から気になる書籍名にジャンプ可能ですm(__)m

2020年の芥川賞受賞作『破局』を追記しました。
  • あらすじはひと言サイズ(メモ欄)にまとめています。
  • 本のサイズは単行本から文庫本まで(電子書籍含む)
  • 星(★)の多さで個人レビュー(1点~5点満点)

芥川賞とは新人作家の短編から中編の最高傑作

芥川賞とは新人作家の最高峰な作品に贈られる賞です。

賞の選考基準は以下のとおりです。

新進作家による純文学の中・短編作品のなかから、最も優秀な作品に贈られる賞

(引用元:日本文学振興会公式HP『各賞紹介』より

芥川賞と直木賞の違いをざっくり分類すると以下の通りです。

  • 芥川賞は純文学の中短編
  • 直木賞はエンタメ中心の長編作品

読みやすさは作品や個人の価値観によって異なりますm(__)m

芥川賞作品を最新順にまとめます。

『破局』遠野遥

読みやすさ★★★★(4)
驚き★★(2)
恐怖★★★★(4)
感動★(1)
出版年2020年
電子書籍版あり

ラグビー部出身の主人公のキャンパスライフをめぐる物語

恐怖の★星が多くなった作品ですが、ホラーの恐怖ではなく日常のズレの意味合いです。

難解な言葉はほぼなく、『破局』は読みやすいです。

主人公はラグビー部出身で公務員試験を控えてます。

彼女もいて、平凡な学生生活で時折のぞく「○○」。

○○には正義感、狂気、素直さ、過剰など、どの言葉をあてはめれば良いか読了後もわかりません。

作者が「読者にゆだねてる」そんな印象です。

正直、モヤモヤした作品ですが、勧善懲悪ではない芥川賞らしさ?でしょうか。

『ニムロッド』上田岳弘

読みやすさ★★★(3)
驚き★★★★(4)
恐怖★★(2)
感動★★(2)
出版年2019年
電子書籍版あり

仮想通貨を採掘する主人公と、小説家を目指しながらも挫折続きの同僚の荷室、中本の恋人がおりなす、人間とITが交差した物語。

主人公の中本も恋人も、同僚の荷室も豊かな時代にいながら、むなしさを感じて生きているように見え、イマドキの人々なのかと思いました。

中本に送られてくるメールは、中身が深読みできたりと読んでいて面白かったです。

小説の全体の雰囲気は、不思議な空間をさまよっている印象。

『1R1分34秒』町屋良平

読みやすさ★★(2)
驚き★★(2)
恐怖★(1)
感動★★★(3)
出版年2019年
電子書籍版あり

デビュー戦の勝利後、負けが込む21歳ボクサーの日常と心理を描写した1冊

主人公はボクシングに打ち込んでいるけれども、真面目というよりも考えすぎというか・・・。

ボクシングを知らない人が読んだら、読み終わった頃には少し詳しくなります。

簡単な漢字がひらがなで書かれたかと思えば、会話文が「」で閉じられていなかったり、芥川賞の無邪気さ!?がチラホラありますw

青春時代に打ち込めるものがあった人は、いつしか引き込まれている独特な本です。

『送り火』高橋弘希

読みやすさ★★★(3)
驚き★★(2)
恐怖★★★★(4)
感動★★(2)
出版年2018年
電子書籍版あり

都会から東北の片田舎の中学校に転校してきた男子と級友の話

田舎の閉塞感、中学生の男子の暴力性、いじめを傍観する者、虐められている者の感情・・・。

文字表現だけでも恐ろしいのに、リアルの学校に行く意味はあるのだろうかと、ふと考えさせられます。

読者が過去の自分と主人公を照らし合わせたとき、置かれた環境の良し悪しがわかるかもしれません。

『おらおらでひとりいぐも』若竹千佐子

読みやすさ★(1)
驚き★★(2)
恐怖★(1)
感動★★★(3)
出版年2017年
電子書籍版あり

夫を失った女性の孤独でも奮闘する様子をつづった1冊

夫との死別後に襲ってきた孤独とどのように向き合うのか?

何をしても癒えることのなかった傷を労わってくれるのは小説かもしれません。

独りを「ぼっち」独身を「負け組」など、否定的なとらえ方をされがちですが、その概念を本書は問い直します。

作者の若竹千佐子さんは、55歳から小説講座に通いはじめ63歳で芥川賞を受賞された方です。

東北弁と圧倒的な筆力が詰まった小説は、努力のたまもの。

『影裏』沼田真佑

読みやすさ★★(2)
驚き★★★★(4)
恐怖★★(2)
感動★★(2)
出版年2017年
電子書籍版あり

疎遠になった日浅を想う、主人公のゆれ動く気持ちをつづった一冊

釣りの話題、酒と煙草の銘柄など、静かに淡々と書かれています。

つかみどころのない物語を一度で理解するのは、すこし難しいです。

とはいえ登場人物から目を離さなければ、小説の核がぼんやりみえてくるかもしれません。

純文学が苦手な人と好きな人で意見がわかれると思います。

【芥川賞作品はおすすめ】好き嫌い分かれるから楽しい

芥川賞は、実験的な作品が多いです。

新人作家が渾身の熱量で文章をつむぎだしているため、作品の好き嫌いはわかれます。

  • 好き派の意見】
    →純文学は文章を味わえる
  • 否定派の意見】
    →凝った文体が最後までツライ

全員が同じ感想の本は存在しないので、賛否の量は人気の証です。

Amazonの芥川賞&直木賞特集はこちら

あとう
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賛否のある作品こそ読書の醍醐味

直木賞や他の受賞作品については、別記事でまとめてあります。

読書を楽しみましょう~

特にお気に入りの小説たちです。

最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m