【小説の受賞作品】おすすめの本選びは大賞です(エンタメ&純文学)

小説の受賞作品の画像

一期一会の読書に期待しつつも残念な本を選びたくない、あとう(@ato_ganai)です。

【受賞作品本】を選びがちなミーハー人間をお許しくださいm(__)m

小説を選ぶ基準は主に3つあります。

  1. 友人や知人からのおすすめ本
  2. 大賞や新人賞などの受賞作品
  3. 文学賞の候補作品

評価の最高峰である直木賞や芥川賞をまとめたブログは数多くあるので、今回ブログで紹介する本は、直木賞&芥川賞以外の受賞作品に絞りました。

最新ランキングではなく過去に読んだ本の個人書評をまとめた形式ですので、お忙しいかたは目次から気になる書籍名をご覧くださいませ。

追記した際には更新日を記載します。

  • あらすじはひと言サイズ(メモ欄)にまとめています。
  • 本のサイズは単行本から文庫本まで(電子書籍含む)
  • 星(★)の多さで個人レビュー(1点~5点満点)

【参考】文学賞はエンタメか純文学に分類されます

これまで本を選ぶ際に参考にした文学賞を簡単にとりあげます。

ざっくりエンタメと純文学に分類されます。

【エンタメ系の文学賞】

  • 小説すばる新人賞
  • オール読物新人賞
  • 小説現代長編新人賞
  • 小学館文庫小説賞
  • 松本清張賞
  • 横溝正史ミステリ大賞
  • 本屋大賞など

【純文学系の文学賞】

  • 文學界新人賞
  • 新潮新人賞
  • 文藝賞
  • 群像新人文学賞
  • すばる文学賞
  • 太宰治賞
  • 坊っちゃん文学賞など

すべての賞ではなく、あくまで本選びに活用した一例です。

個人ブログなのでジャンルに偏りがありますのでご理解ください。

【エンタメ受賞作】物語の構成やインパクト

物語の展開やどんでん返しに、ベテラン作家も新人作家も関係ありません。

エンタメの受賞作はのちの映画化も多いので、楽しみ方も豊富です。

 

『神様の裏の顔』藤崎翔

読みやすさ★★★★(4)
ミステリー★★★★★(5)
感動★★(2)
衝撃度★★★(3)
電子書籍版あり

お通夜を舞台にした笑いあり?ミステリー。第34回横溝正史ミステリ大賞受賞作

教師である坪井の葬式にやってきた教え子など、参列者の各視点で物語は進みます。

それぞれ抱く教師への印象や関係性から、坪井の裏の顔が見え隠れしていき・・・。

作者の藤崎翔さんは元お笑い芸人なので、クスッとする文章がいたる所に散りばめられています。

舞台が笑いとは正反対のお通夜なので、どこまでが伏線でボケなのか、といったミステリー作品としても読みごたえがありました。

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『ラメルノエリキサ』渡辺優

読みやすさ★★★(3)
ミステリー★★★★(4)
感動★★(2)
衝撃度★★★(3)
電子書籍版あり

女子高生の主人公が『ある人物』へ復讐する物語。第28回小説すばる新人賞受賞作。

題名の『ラメルノエリキサ』という謎の言葉が物語をひっぱっていきます。

一言でまとめると『青春モノの謎解き小説』ですが、物語の構成やハラハラする展開は小説すばる新人賞の狭き門が証明しています。

とくに難しい言葉もないのでスラスラと読み進められます。むしろ、読者を飽きさせない時点で新人離れしていますよねw

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『お父さんと伊藤さん』中澤日菜子

読みやすさ★★★★(4)
ミステリー★(1)
感動★★★(3)
衝撃度★★(2)
電子書籍版あり

年の差カップルと父の人間ドラマを描いた1冊。第8回小説現代長編新人賞受賞作。

34歳の女性主人公と54歳の伊藤さん(同棲者)の部屋に、主人公の父が転がり込んでくる話です。

最初の時点では違和感がありますが、読み進めていくうちに物語の緩さが心地よくなっていきました。

エンタメ作品としての物語の起伏は少なめですが、まったりとした小説をさがしている方にはおすすめの1冊です。

上野樹里&リリーフランキーで映画化もされた小説ですので、配役から登場人物の性格がイメージしやすかもしれません。

【純文学部門】圧倒的な文字の強さがおすすめです

純文学は性質上、エンタメと比較して『ミステリー』要素に欠けます。

したがって、星が低い理由は物語の性質によるものと解釈していただいたほうがよいかもしれません。

作品が悪いという意味ではないのでご理解くださいませm(__)m

『ジニのパズル』崔 実

読みやすさ★★★(3)
ミステリー★(1)
感動★★★★★(5)
衝撃度★★★★★(5)
電子書籍版あり

朝鮮学校に通う主人公ジニの自分さがしの物語。第59回群像新人文学賞&第33回織田作之助賞受賞。

受賞作品の中でも、衝撃を受けた傑作です。

処女作で芥川賞候補になった作者の崔実(チェシル)さんとジニが重なるかどうかを論じるつもりはありません。

いちばんの魅力は、主人公の少女ジニの力強さです。

アイデンティティ?を巡る小説は、ほかの作者もふくめ数多く出版されています。

それでも『ジニのパズル』が突出している部分は、言葉の荒々しさです。良い意味ですので誤解のないようにおねがいしますw

洗練されていない言葉だからこそ、読者の記憶に長く残り続けます。

結果的に芥川賞を受賞したのは村田沙耶香さんの『コンビニ人間』(≒コチラも面白かったの)ですが、個人的には『ジニのパズル』が断トツでした。

著作が少ないのは残念ですが、マイベスト本の中の1作品です。

『死にたくなったら電話して』李龍徳

読みやすさ★★★(3)
ミステリー★★(2)
感動★(1)
衝撃度★★★★(4)
電子書籍版あり

キャバ嬢に惚れた男の破滅への物語。第51回文藝賞受賞作品。

純文学の暗くて、うつうつとし雰囲気もありつつ、初美(キャバ嬢)にはまる徳山(浪人生)のだらしなさが物語に小さな希望をつけくわえています。

題名のインパクト同様に『死』と『生』を考えさせられる内容です。

「死にたくなったら電話して下さい。いつでも。」

(引用元:本文より)

初美の魅力が誰になにをもたらしているのか?

絶望や希望といった言葉とは違うけれども、うまく答えを出せないもどかしさは今でも残ります。

徳山の人生を覗き読む勇気はありますか?

【感想】本の作品数だけで判断しないのがベストかも

作品の爆発力は、新人もベテランも関係ないとあらためて感じました。

読書は楽しみ方も自由ですし、作家のファンになるのも作品に入り込むのも自由です。

次作も期待しているのに、1作品で消えてしまう作家もいます。

読者としては残念ですが、それを差し引いても受賞作品を読む楽しさは今後も変わりません。

一期一会だからでしょうか。

受賞作品は、魅力があるからこそ出版までたどり着くのです。

過去には読んで合わない作品もありました。

それでもランダムで本棚から選ぶよりは、断然当たりの可能性が高いです。

時間は有限なので、良い読書体験を増やしたい今日この頃ですw

最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m