読書が趣味の、あとう(@ato_ganai)です。
今回のブログではお笑い芸人のエッセイや新書(小説以外)を6冊まとめました。
出版年は2018年が【5冊】と2017年が【1冊】です。
比較的、最新本を中心にレビューしています。
今回紹介する本のなかにモデルやアイドルは含まれていませんのでご了承くださいませ。
本棚をめぐる感覚でお気軽にご覧いただければ幸いです。
- あらすじはひと言サイズ(メモ欄)にまとめています。
- 『読みやすさ』『衝撃度』などは★の多さで個人レビューです
(例:★1点・・・・★5点) - 読書を楽しみましょう~
お忙しい方は目次から好きな場所にジャンプできますm(__)m
【芸人のエッセイがおすすめ】お笑いの本6冊
芸能人のエッセイを選ぶ基準は、シンプルです。
- ファンじゃない人でも読みたい内容かどうか?
小説を読み終えて、すこし疲れた脳を休ませたいときにエッセイを読むことが多いです。
読書をふりかえると、エッセイ本の多くがお笑い芸人関連でしたw
大御所芸人からマニア向けまで集めたのでご覧くださいませm(__)m
『さみしさの研究』ビートたけし
読みやすさ | ★★★★(4) |
---|---|
学べる | ★★(2) |
感動 | ★(1) |
衝撃度 | ★★★(3) |
お笑い度 | ★★★(3) |
さみしさの背景にある『孤独』と『老い』について語った『週刊ポスト』の連載をまとめた本。
『さみしさの研究』という題名にあるような堅苦しさはありません。
芸人のトップが、孤独に対する考え方から身近な芸能人の死まで言及しています。
後半は世相を斬る毒舌?が多いので、気軽に読める一冊です。
最近では小説『アナログ』も出版していて、同じ作者とは思えませんw
『違和感』太田光(爆笑問題)
読みやすさ | ★★★(3) |
---|---|
学べる | ★★★★(4) |
感動 | ★★(2) |
衝撃度 | ★★★(3) |
お笑い度 | ★★★(3) |
太田光さんが人間関係やお笑い、テレビなどテーマ別に感じる違和感をまとめた一冊。爆笑問題30周年を記念した本です。
太田光さんの書籍は小説も含めてすべて読んでいます。
太田さんのエッセイではほぼ毎回、『立川談志』『ビートたけし』『向田邦子』『チャップリン』がどこかのページで語られています。
もれなく今回も登場しますw
テレビでは悪ふざけに注目があつまりますが、本書にはまじめに語る(≒書く)太田光さんの知識量が凝縮されています。
太田光ファンにとっては【最新の話】として、はじめての方には【テレビとは違う一面の話】としておすすめの本です。
『天才はあきらめた(朝日文庫)』山里亮太
読みやすさ | ★★★★(4) |
---|---|
学べる | ★★(2) |
感動 | ★★(2) |
衝撃度 | ★(1) |
お笑い度 | ★★★(3) |
妬みや恨みなど、ひねくれ者である山里亮太の負の感情が詰まった記録
山里亮太の語彙力や頭の回転力は天然ではなく、ものすごい努力を積み重ねていたことがわかりました。本当に努力の塊のような人です。
本書は妬み&嫉み&恨みを軸に、培ってきたものが大爆発してます。かなりブラックな事まで暴露してるので少し引き気味になりながらも、その素直さには好感が持てました。
普通の努力ではなく、身を削る思いでのしあがってきたということが書き連ねられています。
書いてあることはことごとくクズなのですが、読後には尊敬の念さえ生まれる不思議な本。
天才とは山里亮太のことを言うのだろうか?
ファンである人はもちろん、そうでない人にもおすすめできる一冊です。
『一発屋芸人列伝』山田ルイ53世(髭男爵)
読みやすさ | ★★★★(4) |
---|---|
学べる | ★★(2) |
感動 | ★★★(3) |
衝撃度 | ★★★(3) |
お笑い度 | ★★(2) |
- 一発屋芸人自身(山田ルイ53世)が一発屋芸人仲間を評論した本。
- 第24回雑誌ジャーナリズム賞作品賞受賞作
『ルネッサ~ンス』のギャグを流行らせたお笑いコンビといえば?
お笑い好きでなければ、なかなか思い出せません。
忘れ去られた側(芸人)にスポットあてられる人は、一発屋芸人の作者のみ。
一発ギャグをひろめた山田ルイ53世さん(髭男爵)だからこそ、文章に嫌味はなく読みやすかったです。
もし、著者が【一発屋】とは無関係の人だと【哀れ】の部分を強調したり、最悪は上から目線の論調だけに終わりかねない中、本書は絶妙なバランスで書かれています。
読者をたのしませてくれる構成は、さすが芸人さん。
『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』若林正恭(オードリー)
読みやすさ | ★★★★★(5) |
---|---|
学べる | ★★(2) |
感動 | ★★★★(4) |
衝撃度 | ★★★(3) |
お笑い度 | ★(1) |
- オードリー若林さんのキューバ旅行記です。
- 日本旅行作家協会主催の『第三回斎藤茂太賞』を受賞した作品です。
著者の心地よい毒気が文章に散りばめられています。
エッセイとしてもキューバ旅行記としても読める内容です。
また最後まで読み進めていくと・・・途中の違和感のある文の意味がスッと入ってきます。
※ネタばれになるので詳細は書けませんm(__)m
オードリーの若林さんはアメトークの『読書芸人』やMCを務めた『ご本、出しときますね?』に出演するほどの読書好きです。
前回のアメトーク『読書芸人』に出演しなかったのは、さびしいかぎりです。
『このゴミは収集できません 』滝沢秀一(マシンガンズ)
読みやすさ | ★★★(3) |
---|---|
学べる | ★★★★(4) |
感動 | ★(1) |
衝撃度 | ★★(2) |
お笑い度 | ★(1) |
ゴミ清掃員になった芸人がゴミを通して、日本人の生活を推察したり、ゴミ捨ての雑学をまとめた本です。
著者の滝沢秀一さんは芸人のかたわらゴミ清掃員として働いています。
本書では、日本人のゴミの多さに警鐘を鳴らしつつ、笑いに昇華するあたりはさすが芸人さんです。
ふだん知らないゴミ清掃員の日常ものぞける面白さがあります。
あまり知られていませんが『かごめかごめ』で小説デビューもしている方です。
ノンフィクションや小説なども個人的にレビューしています。
お時間があるかたは、よろしければ関連記事もごらんください。


【お笑い芸人のエッセイ本】アイドルにはない視点
タレント本(エッセイや新書)はほかにも数多く出版されています。
個人ブログなので率直にいいますと、タレント本の作者は【モデル】や【アイドル】よりも【お笑い芸人】ほうが圧倒的におもしろいです。
お笑いの面白さというよりも内容の濃さが違います。
理由は、社会をななめにみた視点が正直に書かれていてるからです。
共感がすべてではありませんが、読者として読む楽しさは増します。
モデルのエッセイの中には『今日アイスクリーム食べました』のように、ブログと変わらない書籍がちらほら見受けられます。
ファンなら楽しめる本だと思いますが、読書好きのひとりとしては申し訳ないですがピンときません。

私が毒舌をはいても意味はないので、失礼しましたm(__)m
芸人の小説も良いけれどエッセイがおすすめ
お笑い芸人の小説もたしかに面白いです。
ただ、本職の小説家の作品と比較すると残念な小説もあります。
- 場面の描写が少ない
- 読みやすいだけの小説の場合アリ
やはり、お笑い芸人の魅力は物事をナナメに捉える視点です。
芸人のエッセイは、その特徴がふんだんに活かされています。
読書から、芸人の新たな魅力を発見していきましょう。
おすすめの本がありましたら、ぜひ教えてくださいませ。
最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m